令和5年度 春期 応用情報技術者試験に合格しましたので、合格体験記として勉強方法などをまとめてみようと思います。
応用情報技術者試験の概要
応用情報技術者試験とは、情報処理技術者試験の1つであり、ワンランク上のITエンジニアとして知識・技能が一定以上の水準であることを経済産業省が認定する国家試験です。IPA(情報処理推進機構)が実施しています。
試験は春期・秋期の年2回開催され、午前試験と午後試験に分かれています。午前・午後どちらも「テクノロジ」「マネジメント」「ストラテジ」分野から出題されます。
試験時間や出題形式などは以下の通りです。*1
午前 | 午後 | |
---|---|---|
試験時間 | 9:30-12:00(150分) | 13:00-15:30(150分) |
出題形式 | 多岐選択式(四択択一) | 記述式 |
出題数 解答数 |
80問 80問 |
11問 5問 |
合格基準 | 60点以上(100点満点中) | 60点以上(100点満点中) |
午後問題はセキュリティ分野1問が必須、残り10問から4問を選択、計5問を解答する形式です。
午前・午後試験の得点がすべて基準点以上の場合に合格となります。
詳細はIPAの応用情報技術者試験を参照ください。
筆者の試験結果
受験結果はこんな感じ。結構余裕をもって合格できました。
学習時間と学習方法
1.午前の過去問を解く
2.間違えたところや悩んだところを書籍などで確認
3.正答率が合格ラインの60%に乗るまで1, 2を繰り返す
これだけです!
私の場合は、1週間前の日曜日から毎日1試験分の80問を解くだけで合格できました。合格ラインには5日目あたりで到達できたかと思います。
80問解くのに2時間ほどかかり、それにプラスして間違いを分析・確認する時間があるので大体1日3時間ほど、回数を重ねるごとに間違いや解答時間も減るため、計20時間行かない程度の学習時間でした。
ただ、私は情報系学部出身で現職がエンジニアなので、全くの初学者の方は先にテキストを読み込んでから上記の学習をした方が良いかもしれません。
学習方法の詳細
一応、考えを持ってこの学習をしていたので解説を。
考えの主なテーマは、
・午前は過去問が出題される、午後はされない
・短期的に反復しないと記憶がもたない です。
学習内容
まず、応用情報というか情報処理技術者試験全般に言えることですが、午前の多岐選択式(四択択一)問題は過去問からの出題が結構多いです。完全新作問題は数えられる程しかないんじゃないだろうか…。それだけでも過去問はやり得ですね。
一方、午後問題は記述式ということもあり、過去と全く同じ問題は出題されにくい傾向にあるといえます。そのためか、ある程度知識や読解力があれば全くの初見でも解けてしまうような問題が多い印象です。
以上から、学習内容は午前の過去問をひたすら解いて、午前問題の記憶 + 午後問題の知識を身につけることにしました。
学習ペース
また、学習のペースですが、記憶力の問題から、1日で1試験範囲の80問を解き、それを毎日繰り返すようにしました。
毎日数分コツコツというのも悪くないとは思いますが、反復するまでに時間がかかると以前の学習内容を忘れてしまいがちなので効率はあまり良くないかなと。長期記憶が......、という話もありますが、応用情報受かった後でも学習続ける?しないよね?だったら結局1年後には大半のこと忘れてるよね?だったら短期記憶でもいいよね?という考えです。
学習教材
過去問と間違えたところや悩んだところを確認した教材を紹介します。
過去問
応用情報技術者試験ドットコムにお世話になりました。無料で利用でき、解説もついているので利用しない手はないです。
教材
基本的に過去問サイトの解説やネットで調べるので十分かとは思うのですが、技術評論社の『合格教本』を利用しました。
まとめ
以上が応用情報技術者試験の合格体験記です。これから受験を控えている方の参考になれば幸いです。
*1:https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/ap.html (2023/7/5現在)による